団体戦    平成12年8月23日

大栄男子部創立3年で初優勝、芝東女子悲願の初優勝

男子優勝:大栄(千葉) 2位:片塩(奈良) 3位:阿南(徳島) 上郡(兵庫)

女子優勝:芝東(埼玉) 2位:能都(石川) 3位:静内三(北海道) 嬉野(佐賀)

 

 夏の全中は、実力も運も必要だが、出場できた学校はそれだけでも勝てない。さらに、試合をやるにつれ、のっていけるチームが団体戦で勝利できる。ような気がします。

 男子でまさに試合を重ねるにつれ、調子も運も味方につけたのが、大栄でした。創部3年目で全中は初経験ながら優勝とは、だれが予想できたでしょう。以下の見所で注目株とあげましたが、調子に乗って行くための要素は大栄は持ち合わせていたと思います。チームワークの良さ、3ペアの均等のとれたペア。監督を中心に3年間で、様々な面で苦労しながら作り上げたチームなどなど、それが要素として基盤にあった故のことだと思います。

男子団体戦のベスト4は実力校が出そろったかたちになりました。奈良の片塩はミスの少ない丁寧なテニスで勝ちあがりました。競ると思われていた準決勝の阿南(徳島)との一戦でも阿南の前日の個人戦2位に入賞した大将ペアを4−1で片塩の大将が勝利しました。阿南は前日の個人戦の疲れが出たということもあり、2−0で片塩が圧勝した。

 千葉大栄は大躍進になりました。3本揃っているところが少ない中で、3本実力ペアをそろえ、試合を勝ち進むにつれ、調子をあげていくのがわかり、みるみる勝ち進んで行きました。4決めでは、山形の鶴岡第四を3本目勝負ながら敗り調子をあげ、その後の準決勝では、兵庫の上郡との対戦では接戦をものにします。双方一ペアずつとったあと1−1からの3本目勝負になりました。実力伯仲のシソーゲームになり、ファイナルへ。p3−3からの1ポイントが勝敗を分けます。大栄後衛の打った球が、ネットイン。勝利の女神が大栄に味方します。その後、上郡は連続4ポイント連取され敗退します。決勝は、二面展開になりましたが、双方一本ずつ取り、勝負は3本目にもつれ込みます。3本目は一方的でした。大栄が4−0で栄冠を手に入れました。

 話を全体に戻します。1回戦の注目カードは阿南(徳島)対祖父江(愛知)でした。どちらも有力校でどちらが勝ってもおかしくないカードでした。大将が双方しっかりしていて、勝ち星をあげます。3本目勝負になりましたが、阿南がG3−1、3−2とリードしてG4−2で押し切ります。北信越代表の鵜川(石川)は大将ペアが、前日の個人戦のG0−4初戦敗退を引きずったのか、この日も精彩を欠きます。結局1−2で伊集院北(鹿児島)に敗退します。芳賀(栃木)は阿南に2回戦で敗退しました。

 

 女子で調子をあげて勝ちすすんだのは、能都中(石川)でした。初戦打ち合ってくれる好相手に恵まれたのも幸いでした。大洋中(茨城)にうち勝ち、調子を上げます。次の門真三中(大阪)にもG4−1、G4−1で圧勝します。能都の大将の浅倉・川原は前日個人三位でさらに気分良くのびのびと試合をしていました。結局この大将ペアは決勝含め全勝で行きます。対照的だったのが、芝東中でした。調子になかなかのれません。前日個人5位入賞の沢辺・高橋ペアは高橋が4決めで足をつらせ、テーピングをしての出場。激しい動きが信条の前衛だけに痛い負傷です。芝東の大将佐藤・工藤も前日個人戦の不振から立ち直れません。大将が勝つと、沢辺ペアが負けて、大将が負けると、沢辺ペアが勝ち星をあげるというのを繰り返します。沢辺も佐藤もかたさが目立ちます。準決勝で、北海道の静内三中とあたります。これが大接戦になります。3試合すべてファイナルです。芝東と静内の大将渡邊・高塚との一戦で渡邊組が競り勝ちます。2本目は沢辺の巧みなツイストでファイナルで勝利します。3本目勝負で芝東3番手がこれもファイナルでなんとか競り勝ちます。何とかの勝利が決勝で波に乗ってきた能都をうち破る原動力になります。能都は1,2番手で勝利をあげて来て、3番手は勝負がかからず決勝まできました。それだけ1,2番手は波にのっていました。決勝で2番手同士、1番手同士、3番手同士という順番で番手戦になりました。2番手同士の初戦を芝東の沢辺・高橋が競る中でも圧倒します。大将戦はみものでした。競りに競りましたが、ファイナルで能都が勝利します。この1戦はサービスの強烈さやストロークのシュート力とも非常にレベルの高い試合でした。(ファールも3本と今までに無い多さでした) 3本目は勝負のかかってきた芝東の3番手に利がありました。G3−0から1G挽回しましたが、G4−1で芝東が優勝しました。

 時間を遡って、1回戦より女子の試合を振り返ります。注目の1回戦に焦点をあてます。嬉野(佐賀)と羽村二(東京)の戦いは接戦が予想できました。双方とも大将ペアがいて、羽村二は前日の個人戦で二位に入賞、嬉野井上・青木は前日一回戦敗退ながらミズノカップ入賞の実力ペア。羽村は大将戦に持ち込めれば勝機は高まったかもしれませんが、大将同士がぶつかることなく、3本目勝負になります。その試合は嬉野が勝って、勝敗がつきましたが、嬉野はストロークで一方的に押してくると思われたのですが、うまく展開を入れて、かわされたことが羽村には誤算だったようです。

 矢渕対門真三中は門真の監督の公言どおり、勝利を門真が押さえます。矢淵の大将は全中で今一歩精彩を欠きましたが、矢渕の大将は初戦を勝利。続く都道府県で大活躍した矢渕のダブル後衛は門真のカットサーブに翻弄されます。空振りをしたりカットへの対応ができずに0−4で敗退します。門真のカットが三本目もよく決まりファイナルで門真が勝利、矢渕優勝候補が1回戦で消えます。

就実(岡山)にも注目していました。全小を1,2位をとったペアが入り、どのような戦い方をするのか注目しました。2本目と3本目に1年生ペアが出てきて、その内容 もプレーも小学生離れしていると同時に全国大会に対するプレッシャーも感じずにのびのびと試合をしました。うまさという点で、なんと言っても北海道静内三中にかなわず、うまさ同士の戦いでは二回戦で北海道に軍配が上がりました。その北海道と1回戦で戦った木本(三重)は、力を出し切れずに、北海道に敗退しました。

東北山形の余目は日野中に競りますが、地力に勝る日野中にあえなく敗退します。

 二回戦に目を移します。桂中(京都)は初戦を問題なく勝利し、次に優勝した芝東と対戦します。ここで芝東はあわやというところで負けていたかもしれません。一本目大将戦同士の戦いで、ファイナルのジュースでかろうじて芝東が勝利します。続く、桂は3番手、この3番手は芝東の2番手(沢辺ペア)に勝利します。3本目勝負に桂のもう一方の大将が出場し、勝てる状況も揃ったのですが、ここで芝東の3番手の強さが改めてわかる形になります。2−4での敗退でした。

 日野と嬉野は、日野の大将生田・中川の調子が良くなく、嬉野の3番手に初戦で敗退してしまいます。次に嬉野の大将ペアが順当に勝ち、嬉野が勝利します。

 

個人戦  8月22日

男子優勝:宮下・林(兵庫・朝日) 2位:堺・大賀(徳島・阿南)3位:志水・泰野(愛知・祖父江) 岡積・遠藤(東京・日野二)

女子優勝:中村・山本(鹿児島・鹿屋東) 2位:高橋・小泉(東京:羽村第二)3位:浅倉・川原(石川・能都) 生田・中川(鳥取・日野)

 

 男女とも個人戦決勝はセンターコートで行われました。すり鉢状のコートは、ウインブルドンを思い起こさせます。博多の森テニスコート自体が、ウインブルドンをまねて作ったのでしょうか1コート1コートが独立していて、木々に囲まれ、プレーヤーはとても気持ちよく試合できそうです。ただ見る方と、運営はとっても大変な様子でした。

 センターコートでの決勝は、男子は、双方とも多くの観客に臆したのか、最初は堅さが目立ちました。準決勝では見せなかったミスを多くしていました。優勝した後衛宮下は、安定感とコントロールの巧みさなど非常にバランスが取れていて、一目見た某テニスメーカの選手育成にも関わる人は「優勝する」と断言していたほどでした。決勝は流れが揺れ動きました。最初は阿南がG1−0,1−1,2−1,3−1と圧倒的にリードします。そこから朝日は、表現は貧弱ですが「何とはなし」に追いついていきます。とうとうファイナルへ。試合は淡々と進みます。ファイナルはシーソーゲームになりますP4−4、P5−5、そこから朝日が2P連取し勝負を決めました。阿南は1回戦マッチ2本取られてのからの逆転勝利など立ち上がりが悪く、その後の躍進でした。

 バランスが取れていたペアとして、氷見北部のペア、日野二のペアがともに準決勝で対戦しました。接戦で日野二が勝利したのですが、うまさの好試合だった気がします。

片塩の萱澤・森田は1回戦鵜川の大将を4−0でとばすなど、調子をあげつつ、他を寄せ付けず、ベスト8まで進んだのですが、そこで朝日中の優勝ペアに敗退します。祖父江のペアは4決めで前衛が足にけいれんを起こして、準決勝に進んだのですが、そこでは一方的に前衛がねらわれ、悔し涙を飲みました。

注目の神奈川の鬼頭・北上ペアは8まで進んだんぼですが、バランスに勝る阿南ペアに敗れました。

 女子の優勝ペアの後衛中村は3年前の全小個人チャンピオン。前衛はその時の前衛と違うが3年ごしのビッグタイトル獲得になりました。3年前の全小の時も芝ジュニアだった佐藤ペア(現在芝東の佐藤・工藤)に勝利し、その後優勝まで行ったペアでした。今回芝東の佐藤ペアは、初戦から調子が今一歩で、あわや初戦敗退の場面もあるぎこちないたちあがりでとうとう、鹿児島の優勝ペアを対戦し敗退になったのです。優勝候補が左ブロックにかたまったこともあり、つぶしあいが左ブロックで激しかったです。奈良の天理西の都道府県対抗大会個人戦で優勝した東田ペアは北信越1位の新潟今町の木津・田辺に敗退し、矢淵の大将ペアは芝東の2番手ペアに敗退し、芝東ペアはそのまま今町をを倒すが、日野の大将ペアに敗退します。右ブロックは、左ブロックと比較して、偏った実力配分になった気がします。優勝は左ブロックを制した鹿児島が結局優勝しました。

 優勝ペアに話を戻すしますが、このペアは九州5位、全小のあと、3年間九州でも影を潜めていたペアです。優勝の様子を見ると、不思議ですが、やはり、大大会で優勝したことのある経験がなによりも力になるのかもしれません。今回会場が外と中のインドアに分かれたのですが、ずっとインドアでできたのもよかったのかもしれません。

 準決勝では、能都の浅倉・川原対、羽村二の高橋・小泉の試合が熱戦になりました。後衛力は互角ながら、展開をうまく使う高橋と確実なプレーの前衛小泉に対して、能都浅倉も強烈なシュートと積極的な前衛の飛び出しでポイントを重ねます。能都リードのG2−1からG2−2,2−3、3−3でシーゾーゲーム、最後はファイナルですが、P2−6羽村リードからから5−6まで粘るが、最後は力つき敗退した。

 もう一方の準決勝は日野がG2−0リードのあと、鹿児島の中村のコースがさえ、生田はうまくかわすことができなくなり、ずるずるミスをし出します。鹿児島は確実なプレ^出ポイントを重ね4G連取し、決勝へ進むことになった。

 注目ペアの静内三中の大将ペアは二回戦敗退。東北一位の漆山ペアは日野の三位ペアに敗退し、ベスト16。佐賀嬉野の大将ペアは、初戦敗退。近畿一位の王寺南は鹿児島に敗れ、16ど止まりだった。

 

 


2000年/福岡全中ソフトテニスの展望

 

団体戦:本命無き男子は混戦か。女子は主力校を軸に展開

 

「男子」

 男子は、高レベルで3ペアそろうというのが、至難の業ということもあり、なかなか本命が見つからない。近畿ブロック大会で、ジュニア王座戦(2000年3月末四日市)を優勝した堅上中(大阪)やベスト4になった桂中(京都)が敗退していることや、九州で冬の大会を制し、ジュニア王座でもベスト4入りした日見中が九州ブロック大会で姿を消したことで今回の全中の優勝候補が次々に姿を消してしまった。ジュニア王座上位では唯一、2位になった片塩中(奈良)のみが全中出場になった。

 関東に目を移すと、群雄割拠する関東ブロックを制した大栄中(千葉)に注目したい。

男女双方での千葉のトップ校だが、1年生の頃から、女子とともに遠征を繰り返し、高校生などのトップ選手と練習試合をしてきた成果がここへ来て現れたのかもしれない。ここへ来ての飛躍となった。関東ではその大栄中に敗れた、芳賀中(栃木)にも注目。カワサキ杯(1999/12月末)を制し、その後も順調であり、今回の優勝候補の一角とも言える。そのカワサキ杯で準優勝に甘んじたが、愛知の祖父江中も都道府県対抗大会での大活躍で見せたように、今回も優勝をねらう。優勝候補としては筆頭か。関東で大磯中(神奈川)が消えているが、良いテニスをしてきただけに残念。

 四国ブロックでは阿南(徳島)が順当に出場。都道府県対抗前、全国でも有力校と目されていた。有力2ペアが、どこまで活躍するか注目。徳島は都道府県大会では関東の千葉に初戦で敗退している。

 北海道は男女ともに静内第三中の出場。北海道の巧みなテニスで、都道府県対抗大会では、北海道は混成チームながら、準優勝しているだけに今大会でもダークホースと言える。

近畿の上郡は都道府県対抗大会で個人優勝したペアを擁しどこまで活躍するか楽しみ、東北の鶴岡第四中は男女ともに山形県からの出場で入賞をねらう。北信越の代表の鵜川(石川)も上位をねらっている。

 中国ブロックはデータ不足の感は否めないが、中国ブロック岡山、広島ともに伝統県だけに、一つ波にのるとわからない存在といえる。

 男子個人戦も混戦模様か?都道府県対抗で優勝した上郡ペアや神奈川の鬼頭ペアに注目。

 

「女子」

 女子は、優勝候補として、関東ブロック1位で、個々の3ペアのレベルがもっとも高い芝東(埼玉)が優勝候補筆頭と言える。関東で個人では、羽村二中(東京)に優勝をさらわれているが、羽村二中のペアは、注目株で、高校生トップ選手と肩を並べるほどの実力で、ここへ来てさらに調子を上げてきたとのこと。芝東の大将ペアと羽村二中のペア。矢渕(三重)の大将、近畿勢の上位ペアなどが個人戦の優勝候補とも言える。

団体戦に話を戻すと、対抗の一つは、九州ブロック一位の嬉野中(佐賀)であろう。がんがんとドライブをかけて強烈なストロークで押してくるスタイルで都道府県対抗大会団体戦で、埼玉(芝東単独)を敗り、その後のジュニア王座対抗大会では静内第三中(北海道)に敗退したもののベスト4になっている。一回戦の羽村二中との初戦が注目される。

 静内三中は、芝東にはジュニア王座で敗退しているものの、巧みなテニスで中一の頃から三年連続全中出場しているメンバーで、今回も優勝をねらっている。

 近畿勢の二校(門真三中:大阪 桂:京都)もレベルは高いが、同じブロック内に有力校がいるので、そこを突破し上位入賞をねらう。

 東海ブロックは三重勢が1,2位を独占した。毎年出場の矢渕(三重)は大将ペアを軸に、ダブル後衛などの活躍で都道府県対抗大会で準優勝している。全中でも二年ぶりの優勝をねらう。東海2位の木本(きのもと)中(三重)は矢渕の近所の学校でジュニア時代はともに練習を積んできたチームメイト。三重県大会では木本が優勝している。実績や経験は矢渕にかなわないが実力は双璧。1回戦の静内三中との一戦が注目。どこへ入ってもきつい戦いの全国大会、東北ブロック代表の余目、北信越、四国の代表は組合せを見ると、ベスト4は難しい感じがするが、健闘を期待したい。中国ブロックは、伝統校の日野中(鳥取)を敗り、一位の就実(岡山)に注目。昨年の全小で個人一,二位を独占したメンバーが加わっての躍進ということで、どこまで全中で通用するのか注目したい。

 こうしてまとめてみると、女子もデータでは有力校と言える学校はあるが、どこでどうなるか実力伯仲でわからない。波に乗るとわからないのが中学生で、優勝はそういうペアや学校が飾るのだろうと思う。

 


http://www.fcec.plala.or.jp/tennis/ =福岡全中の公式HP

http://www.fcec.plala.or.jp/tennis/z%20dantai%20dansi.htm=男子団体戦

http://www.fcec.plala.or.jp/tennis/z%20dantai%20josi.htm=女子団体戦

http://www.fcec.plala.or.jp/tennis/z%20kojin%20dansi.htm=男子個人戦

http://www.fcec.plala.or.jp/tennis/z%20kojin%20josi.htm=女子個人戦

 

「参考データ」

http://members.aol.com/oyaoyaoya4/H12TODO.HTM=都道府県対抗大会

http://www.jomon.ne.jp/~mp4b/mizuno-oza.htm=ジュニア王座大会

http://www.jomon.ne.jp/~mp4b/mizuno-final2.htm=ミズノカップ男子

http://www.jomon.ne.jp/~mp4b/mizuno-final.htm=ミズノカップ女子


 

 http://members.aol.com/oyaoyaoya2/ACHA.HTM =もどる